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―C4でもSTEALTHでも、今までのTOKIさんが仰ってきた言葉にはブレが無いと思うし、ファンの方々もそれはわかってくれていると思いますよ?
TOKI:
まぁ音楽というものを、もっともっと浅く軽く考える要素もあった方が良いと思うんだけど、ただの一過性の娯楽みたいに音楽を捉えられないんだよね。自分的に再び歌う可能性は0%だったのにC4を始めたキッカケのせいか、どうしても絆めいたモノを求めちゃってるのかもしれない。何千人の人との会話は物理的に難しいから、それを曲に、歌詩に込める。対話の言葉の代わりとして最も誠実な自分の過去や告白や主張だけで紡ぐ。アルストロメリアも、その辺の事は何ら変わりないですからね。

―あ!アルストロメリアを聴かせて頂きました。
TOKI:
どうでした?

―TOKIさんがブログかTwitterで「ボリューム感がハンパない。これこそアルバムの醍醐味」みたいな事を仰ってたじゃないですか?全くその通りなんですけど、曲の収録順に凄く緩急がついてるじゃないですか?あれはどなたが決めたんですか?
TOKI:
私ですね。というか、TAKUROにも意見を求めたんですけど「考える!」って言ってから、ず〜っと音沙汰無しのまま期日が来ちゃって(笑)結果的に「TOKIさんに任せた!」「おぉ!任された!」ってな感じでしたね(笑)

―お二人ならではな逸話ですね(笑)
TOKI:
その辺の事もブログで詳しく書いちゃうと新たな伝説爆弾になりかねないですけどね(笑)

―あとAlstromeriaをyoutubeに流されたじゃないですか?あれはどういう経緯で?
TOKI:
まぁ、ぶっちゃけ宣伝費が1円もないってのがキッカケなんだけど(笑)先に[-sickbed-]でやったじゃない?アレの効果がコチラの想像を超えていたっていうのもある。まぁでも根幹にあるのは、やっぱり自分の中で今回の一連のSTEALTHの思いは[-Alstromeria-]に集約させているって言う部分があってね。それをアルバムの宣伝も兼ねて聴いてもらいたかったってのがあるかな?これは初めて言うけど、実は24日に発売されるアルバム「アルストロメリア」はさ、これまた私が畏敬の念を抱いているマザーテレサが、かつて実際にやった事がヒントになったのよ。

―え?初耳です
TOKI:
だから初めて言うって言ったじゃない(笑)うんとね、1964年だったかな?マザーが当時のローマ法王のパウロ六世が自分の儀礼用に使用してたリンカーンコンチネンタルっていう車をマザーに贈ったの。ちなみにこの車の当時の価格が300万円。1966年の日本の大卒初任給が2万円くらいの時代だから今の貨幣価値で言うと2〜3千万もする超高級車だったんだよ。「マザーは飾らない人」って誰もが知ってたから、パッと売っちゃって施設の為とか活動の為とかの資金にするのかと周りのシスターの誰もが思ってたんだけど、マザーは頭が良くてね。その車を賞品にして宝クジを作ったんだよ。で、結果的に1500万円、今の貨幣価値で言うと軽く1億円以上集まって診療所を建てた、って話があってね。肝心なのは、ここからだよ?その宝クジを買った誰もが「マザーの施設や活動に協力出来て、更に超高級車が手に入るかもしれないっていう夢がある」って言ってね、みんなが喜んで宝クジを買ったんだってさ。

―素晴らしい宝クジですね
TOKI:
それなんだよ!私がこのアルバムに込めたものは。STEALTHが頑張った事によって、みんながアルストロメリアを喜んでくれて、それが施設の子供達の為になる。言い換えればアルストロメリアを買って聴いてくれるだけで子供達に貢献できる。普通ならチャリティーと言えば募金だと思うけど、お金を出して良心が温かくなる、これだけでも尊い事なんだけど、私はこのマザーの逸話を知って、お金を出してくれる人達に、もっと更なる喜びをあげたかったんだ。まぁ、マザーの受け売りだけど(笑)これって素晴らしいシステムだと思わない?

―何て言うか・・・すいません、言葉になりません。
TOKI:
ちょっと考えるだけで、人間ってのはこんな事が出来るんだって事を知ってもらいたかっただけなのかもしれない。そして、それは今回の俺とかTAKUROとかだけじゃなくて、これを読んでいる人達も同じ。「自分を幸せにする為に」って[-Alstromeria-]の歌詩にも書いているけど、自分を幸せにする為に必要な事、それは、いつもより、もうちょっとだけ我慢をする事なのかもね。その分、人を幸せにしてあげよう、っていう気持ちが人の笑顔に繋がり、そんな事を繰り返してたら、いつの間にか自分は周りの人達に笑顔で囲まれている、つまり自分も幸せになるんじゃないかな?って思うんだ。

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