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第1回

「嘘は、もう嫌なんです」TOKIは言う。

自身が所属するバンド「C4」の楽曲に綴られる歌詞についてTOKIは揺るぎの無い拘りを見せる。

幼少時から正義感が強く、転入生がいたりすると率先して友達になった。

元来の世話好きであり、愉快な面も併せ持つ、快活な男の子だった。

ワンパク振りも凄く、停めてあった車のボンネットをトランポリンに見立てて凹ませたり、当時、流行していた「仮面ライダー」を真似て高さ3mくらいの所から飛び降りて怪我をしたりして、常に母親を冷や冷やさせたりする面があった。

そんなTOKIの実家での家族構成は父方の祖母、両親、一つ違いの兄、弟、妹と、昭和の時代には多く見られたが、少子化が進む現代ではあまり見られなくなった大家族で、けして裕福では無かったけれど、常に賑やかで暖かい家庭環境の中で幼少時代を過ごしていた。

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